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2019.07.22 Monday

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    2019.05.22 Wednesday

    赤松明彦『楼蘭王国 ロプノール湖畔の四千年』

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      Г泙蚤海と思います。

      読書メモをズバーーーーッと。

       

      シルクロードという概念があります。

      中国と地中海諸国を結ぶ交易路です。海を越え山を越え砂漠を越え、絹を中心としたものが東西をつないでいました。

       

      そして、このシルクロードを語る上で欠かせない(ロマン的に)のが「楼蘭」という国です。

      楼蘭の美女とか!井上靖の小説とか!!

       

      そんなわけで、赤松明彦『楼蘭王国 ロプノール湖畔の四千年』を読みました。

       

      ]依の位置について。

      楼蘭王国があったとされているのは、タリム盆地の東端、ロプノールという湖の北岸〜西岸にかけてのこと。

      本書に付属していた地図では、紫で囲まれた場所です。

       

      天山山脈の南の麓に位置しています。現在は、中国の新疆ウイグル自治区チャルクリク県だそうです。

      砂漠とは言っても、いくつかの川が流れていて、特に、タリム盆地の名称の由来となったタリム川は天山山脈の南の麓に沿うように流れています。このタリム川、曲者の川でして、ロプノール湖まで注ぐと言われながらも、途中で干上がってしまうのです。

      ロプノール湖は完全に今干上がっていて、湖床と化しています。いっても湖ないよ〜〜

      曲者の川には曲者の湖がぴったりで、1600年近く(それも本当かどうか、当時の記録がないのでわからないのですが)干上がっていたくせに、20世紀の前半に水をたたえ始め、最近はまた干上がっています。超曲者です。

      干上がっているのに近代化途中の中国の大人の事情が絡んでいるとも言われているのですが、それにしたって、ねぇ。

       

      話を元に戻すと、本書では、川は交通のある種の区切り、境界としての役割を果たしていると述べています。

       

      △修Ω世錣譴討澆譴亠震笋覆海函

       

      でも。どうしてこの土地が楼蘭だってわかったんでしょう。

      楼蘭を見つけたのはヘディン。有名な話です。ですが、ヘディンがいかに楼蘭を見つけるんだと意気込んだとしても、なんか楼蘭っぽい遺跡を発見したとしても、遺跡が「ボク楼蘭!お前の名前は?」っていうわけではありません。

      楼蘭ではない可能性もあるわけです。お隣の山田さんが石くれ積んだだけのブツという悲しい可能性も考えられます。

      ヘディン自身も、ここが楼蘭だ、とは遺跡を見つけた段階では一言も言っていません。

       

      そこで役に立つのが文献の資料です。

      ヘディンの見つけた楼蘭(仮)遺跡からは、多量の文書が発見されました。その漢文の文書の中に「楼蘭」の二文字が!

      やったーーーーー!!楼蘭だ!!ここが楼蘭だ!!!

      ……と軽率に喜んではいけません。

      ひょっとしたら、日本で書かれた日本の文書において「アメリカ」「ロシア」などを頻繁に見るように、他の国のことを言っている可能性があるからです><

       

      そんなわけで、ヘディンの後を引き継いだコンラディという学者が、「楼蘭」と書かれた文書の解析を行っていきました。

      いつ、どこで、なんのために書かれた文章なのか。それを徹底的に調べたのです。

      一番役に立つのは手紙です。いつ・どこで・なんのためにが明確にわかるから。

      コンラディは、ある手紙に注目しました。この手紙は、人の手でわざわざ裂かれ、くちゃくちゃにされていること、文章が未完成であることから、書き損じの手紙であると考えられています。

      その中に、「三月一日付、楼蘭よりの私信。わたくし張済逞は申し上げます(三月一日楼蘭白書済逞)」という文言があります。

      そのほかにも張済逞さんが書いたいくつかの手紙があり、同じ場所から同じ人物の手紙がいくつも見つかることから、これらの手紙は書き損じの手紙である、と捉えることができるのです。

      だからここは楼蘭!!わーい!!!ここが楼蘭だ!!!楼蘭じゃなかったら、文句は「まどわせやがって」って張済逞にいいやがれ!!

      歴史・考古の「推理」というのはここまで丹念に行っているのですね。

       

      ただし。ヘディンが見つけたのは、楼蘭の、なんの遺跡なのでしょうか。王宮? 城壁? それとも……。

      わかっていません。

      なんどもいう通り遺跡が喋ってくれるわけではありませんしね。

      ヘディンはそこんところ興味ありませんでした。見つけたらもう手一杯だったんだろうなあ。

      とりあえず、「楼蘭の何か」です。楼蘭に住んでるらしい張済逞くんが手紙書こうとして捨てたとこです。

      ゆえに、本書では、ヘディンが見つけた遺跡が王宮や城と言えない以上、この遺跡のある場所が、楼蘭王国の首都だと軽々に思ってはならない、としています。

       

       

      △悗弔鼎!!

       

      2019.07.22 Monday

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